生きるか死ぬか

01 生きるか死ぬか

先生1: 今年もお前たちが待ち望んでいた

修学旅行に行くことになった。

生徒たちはそれぞれ喜んでいた。

高校3年生なのに。

その理由も分かる。

学業に追われていた3年生にとっては、夢のような

知らせに違いない。

しかし、その言葉を最後に先生はもう一言を加えた。

先生1: 静かに、静かに。

でも、今回の修学旅行は少し違って進行するかもしれない。

お前たちの年齢なら、ニュースでみんなが見たことだろ?

セボン市から遠く離れた地域で、伝染病が流行っていることを、みんな聞いたことがあるだろう。

この伝染病の正確な症状は政府が隠していて、

たとえ遠く離れた地域だとしても、この伝染病の拡散速度は

非常に速いと言われている。

先生が言ったのは

韓国で広がっている伝染病の話だった。

この伝染病はワクチンの開発に韓国政府が全力を注ぐほど危険で、拡散速度も速いと言われている。

しかし、奇妙なのは

政府が感染者に関するコミュニティ動画をすべて削除し、伝染病についての直接的な説明や言及を避けていることだった。

一体、なぜなのか。

生徒1: 先生~、でも修学旅行の話をしていたのに

なぜこの話をしているんですか~

生徒2: 場所はどこですか? 日程は?

また、このような言葉たちは修学旅行に夢中になった生徒たちには聞こえなかった。

先生1: そうだな、前置きが長くなった。

これが修学旅行の申込書だ。

今回はいつも以上に、保護者の同意が最も重要だ。

保護者のサインを巧妙に真似して持ってきても無駄だ。

すでに保護者たちにはオンラインでアンケートを送っているから。

修学旅行の場所はアンケートが終わった後、

人数に応じて場所と日程が決定される。以上。

生徒たちは今やっと理解できた。

保護者たちにとって、今回のアンケートは満足のいくものだった。

特に、大学入試を控えた高校3年生の子供が修学旅行に行くのを見過ごすことはできなかっただろう。

子供たちを納得させる言い訳ができて良かっただけだった。

こうして最終的な人数は...

1年生 [38名]

2年生 [42名]

3年生 [25名]

合計105名で、3学年全員が同じ場所へ修学旅行に行くことになった。







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第0章-1 伝染病



こうして修学旅行の日が明けた。

生徒たちは電車に乗っていた。

操縦席を除いた4つの車両がある電車だった。

操縦席から最も遠い一番後ろの4番車両には

3年生が乗り、

順番に2年生、1年生が乗った。

最前列の車両はすぐに運動部の席だった。

このような構成でセボン高校の生徒たちは

出発した。