ヒョンジンは働いています!

01

「ごめんなさい」

「・・・」

「愛してる」

「・・・嫌だ、どっか行け」

「ごめんなさい」

「ごめんなさいって言わないで、イライラするから」

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「・・・ソルハ」

「お願い、もう一度だけ僕を見て」

僕を必死に引き留めるこのイケメンは、ファン・ヒョンジンだ。

私は田舎で育ち、20歳になった時、ソウルに上京した。そして、私の20代はファン・ヒョンジンがいた時期と、いなかった時期に分けられる。

エピソード1

暖かい日差しが地面を熱くするある夏の日、梅雨が始まり、雨が降りしきる夕方。

私は早く就職したくて、いくつかの会社の面接を受け、家に帰る途中だった。

「はぁ…今日も忙しかった。」

歩きながら…

「すみません…!」

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誰かが私を呼び、突然私の傘の下に入ってきた。

「すみません、誰かに追われているんです。あそこのコンビニまで一緒に行ってもらえませんか?」

長い髪が見えて、最初は男か女か分からなかったが、声を聞いて男だと思った。

「え?あ、はい…大丈夫です。」

その男は思ったより背が高かった。

傘を高く持つのが不便だと感じる前に、彼は少し頭を下げて、私の身長に合わせてくれた。

無言の配慮が私を楽にさせてくれた。

私たちは何も言わず、静かにコンビニの前まで歩き、明かりのおかげでその男の顔をはっきりと見ることができた。

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「ありがとうございます〜おかげで雨を避けられました。」

イケメンだ。

すごい。

私は長髪の男が好きじゃなかったけど…今日から好きになりそう。へへ。

「す、すみません?」

「え?」

しばらく外見に気を取られて、何を言われたのか聞き取れなかった。

「あ〜、実はこのコンビニでアルバイトしているんです。ゴミを捨てに行って、雨に降られたので、傘を使わせてもらいました。お礼をしたいんですが、ミントチョコはお好きですか?」

「えっ…はい、ミントチョコ大好きです!(あれ、さっき追われているって言ってなかったっけ?)」

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「これ、ミントチョコミルクなんです。持って行って飲んでください!ところで、この近くに住んでますか?」

「はい、ここからちょっと行ったところの☆☆アパートに住んでいます。」

「おお?僕もそこに住んでいるんです。たまに見かけたら挨拶しましょうね。へへ。」

「いいですね。へへ。」

チャララ〜ン!

他のお客さんが入ってきて、私はミントチョコミルクを手に持ち、家へ帰った。

「わぁ…こんな近くにこんなイケメンが働いているなんて。ソウルってこんなものなのかな…。とりあえず、このコンビニはもっと通わないと。へへ。」