「おい、そこにいるのは誰だ?」
「…俺?」
「他に誰がいるんだ。」
「……」
その時、一人の男の子が近づいてきた。

「そのピアス外せよ。制服の上にフードを着るなら、ジャケットでも着ろよ。」
「…生まれて初めてこんな意味不明なことを聞いた。」
「…初めて会った先輩にいきなり罵声を浴びせるなんて、どれだけ度胸があるんだ?」
「ええ、偉い先輩ですね。」
私はフードの中から辛うじて見えるその彼の名札を見た。
「チョン…ジョングク…」
「…俺のこと、簡単に決めつける気か?俺が誰か知ってるのか?」
「お前は誰だ?学校でヤンキーみたいなことしてる奴だろ。誰であろうと、俺は公平にしなきゃ。」
「ふっ…
俺、ターゲットにされたってこと?」
そのジョングクってやつは、呆れたように一度だけ笑ってから、さらに近づいてきた。
そして、私の耳元でそっと囁いた。
「指導部の先輩。ターゲットにされたくないなら、もっと大人しくしろ。」
これが私たちの最初の出会いだった。
本当にクズみたいなヤンキー。
いや、それよりひどいヤンキーかもしれない。
