君と初めて出会った日。
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十九歳を迎える少し前、
私は父の転勤で地方の会社に異動になり、転校することになった。
生まれてからずっと都会で暮らしてきた私にとって、田舎での生活なんて想像もしたくなかった。
そんな気持ちのまま、ソウルの友達に別れを告げて、父の車に乗って新しい家へ向かう。
車が走れば走るほど、見えるのはビルじゃなくて青々とした草ばかり。
「はぁ…ほんとムカつく。」
しばらくして、ようやく着いた家は思っていたより悪くなかった。
建てられてからそんなに経っていないらしく、外観も内装もきれいだった。
部屋に入ると、すでに届いていた荷物を片付けて、掃除機とモップで掃除もした。
一日中掃除したせいで体中が痛くて、ベッドに倒れ込んだ瞬間——
母が部屋に入ってきて、さらに疲れさせてくる。
「明日から学校でしょ?ちゃんと準備しときなさい。」
「はーい。でも制服は?」
「クローゼットの中にあるわよ。」
重い体を引きずってクローゼットを開けると、白いシャツにネイビーのスカートがかかっていた。
「…まあ、制服はかわいいかも。」
制服を出しておいて、適当にカバンを準備して、すぐに眠りについた。
明日は湿布でも貼らないとダメかも。
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朝早く起きて、シャワーを浴びて、メイクして、髪を巻いた。
メイクは濃すぎないようにして、髪はコテで軽くカールを入れた。
そして制服を着て、学校へ向かう。
「今日は転校生が来ました。自己紹介して。」
「こんにちは。ソウルから来たハ・ヨジュです。よろしくお願いします。」
「ヨジュは一番後ろの席に座りなさい。」
先生が指差したのは、後ろのドアのすぐ隣の席。
そしてそのとき私の頭に浮かんだのは一つだけ。
ああ…ドア閉め係は私か…。
席に着いて、周りのクラスメートをなんとなく見渡していたら、
ある一点で視線が止まった。
窓際の席で、そよ風に髪がふわっと揺れている君の姿…
その瞬間、すべてが始まった気がした。

