「ボムギュ、これ食べる?」
「食欲ない。」
「じゃあ、これは?」
「好きじゃない。」
今日もチェ・ボムギュはキム・ヨジュのプレゼントをことごとく断った。
初めて見る人なら、この光景を見てボムギュが極度の人見知りだと思うかもしれない。
だが、同じ学校に通う同級生に聞けば、誰もが口を揃えてこう言うだろう。
人見知りなんてしない、思いやりにあふれ、断ることを知らない人——
そんな良い形容詞のすべてがチェ・ボムギュには当てはまるのだ。

「そろそろ教室に戻ろうか?」
「うぅぅ、戻りたくない。50分間もボムギュの顔が見られないなんて、もう目が潤んできた...」
「私は別に。あなただけ、そうなの。」
「それもまた、クールな魅力よね…」
「ボムギュ、これちょっと教えてくれる? あっ、もしかして話の邪魔だった? だったらあとで来る、ごめん…!」
「邪魔なんて、とんでもない。どの問題?」
さっきまで、まるで氷の上を歩くような冷たくて張りつめた雰囲気だったのに、
一瞬で笑顔に変わるボムギュの顔を見て、むしろ固まってしまったのはヨジュの方だった。
それでもボムギュに気づかれないように、無理やり笑顔を浮かべたせいで、口元が小刻みに震えた。
やがて時計の針がちょうどを指すと、待ってましたと言わんばかりに
校舎中にチャイムの音が鳴り響いた。
チャイムが鳴った後、ボムギュは机に置いた問題用紙からようやく目を離し、
少し前まで温もりで満たされていた前の席を一瞬見つめ、
すぐに視線を逸らした。
