「3...2...1!ピン!!」
ディンドンドンドン〜🔔
「おい!カン・ソユン、走れ!」
今日は クリームチーズエッグパン が 1日限定 で売られる日だ。
「急げ!!早く走れ、カン・ソユン!!」
私たちは全力で走り、ついに購買部に到着した。
「すみません!クリームチーズエッグパン、まだありますか?!」
店のおばさんは申し訳なさそうに言った。
「あら…ごめんね、もう売り切れちゃったのよ。」
「ええっ???!!!」
世界が崩れ落ちるような気分だった。
「わ、私の…パンが…」
「ヨジュ、今日は…今日はみんな本気だったみたいだね。」
その時、遠くから男の子二人が舌を出しながらこちらへ近づいてきた。
「おーい、キム・ヨジュ〜カン・ソユン〜チーズパン買えなかったんだって〜?ざまぁみろ〜!
でも〜俺は買えたけどね〜♪」
「クソ野郎…黙れ。」
「ㅋㅋㅋㅋㅋㅋまじでキム・ヨジュっぽいな。」
「私、今世界を全部失った気分なんだけど!!!」
「どうしようね、可哀想なヨジュ。」
「ほんとに…オ・セフン、お前殺してやる…!」
その時—
「やあ。これ、食べる?」
突然、男の子が私の肩をポンッと叩きながら話しかけてきた。
「…え?」
名札を見ると、ピョン・ベクヒョン と書かれていた。
彼の名前は、女子たちが何度か話しているのを聞いたことがある。
だけど、私にとっては完全に初対面だった。
いや、でも…前にグラウンドでサッカーしてるのを見たような…
あっ!廊下でも何度か見かけたかも…?
だから、正確に言えば「初めて見る顔」ではない。
でも、それにしても…なんで突然…?
「急すぎたかな?いや、さっきめちゃくちゃ叫びながら欲しがってたみたいだったからさㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ」
「あ…あのこと?あはははははははははは…」
「…見てたの…?あははは…」
「ㅋㅋうん。なんか、仲良くなりたくて話しかけてみたんだ。
じゃあ、もう行くね。また明日!美味しく食べてね〜」
そう言って、パンを渡してさらっと消えていった。
…なんなんだ、この人…?
「仲良くなりたい」…?なんで?
「えっ、なにそれキム・ヨジュ!すごくない〜?」
友達の声も、私の耳には全く入ってこなかった。
私はただ、
あの子のことが 気になって仕方なかった。
