今日は暇な土曜日。
「あー、暇だ。」
暇すぎる。うん、めちゃくちゃ暇だ。
「うーん…ゲームやりたいけど…ソユンは家族旅行に行ったし…パク・チャンヨルに聞いてみよ。」
…既読スルー。返信なし。
「はぁ…冷たいヤツめ…」
でも、まだオ・セフンがいる。
…いや、いたところで何だっていうんだ。
期待した私がバカだった。
「いいよ!一人で行く!!」
そう言いながら、PCバンに向かった。
席を探しながら周りを見渡していたら…
…え?あれって…?!
昨日会ったあの男の子じゃん。
「…やばい、今すっぴんなんだけど…!」
静かに後ろを向いて、こっそり立ち去ろうとした瞬間—
「おい!チーズパン!見えたぞ!」
…バレた。
「どこ行くの?俺も一人で来たし、一緒にやろうぜ。」
「えっ?あ、あはは…いや、私これから急いで行かなきゃいけないところがあって…」
「さっき入ってきたばっかじゃん?」
「…うん、まぁ…ちょっと遊んでから行こうかな〜あはははは…;;;;」
適当に話して切り上げるつもりだったけど、こいつ…簡単に逃がしてくれない。
「お前、ゲーム得意?」
「ゲーム…?」
ううん、めちゃくちゃ下手。
「え?上手いの?下手なの?」
「下手…」
「じゃあ得意なことは?」
「…ない。」
「じゃあ、何しに来たの?」
…いや、ほんと、それな?
「ㅋㅋ俺が教えてやるよ。」
そうして、一緒にゲームをして過ごした。
「お前、意外と上手くね?」
「ㅋㅋㅋだって教えてもらったらすぐできたし。」
「ふふん、まぁね。」
少しだけ距離が縮まった気がする。
「じゃあな。また遊ぼうぜ。」
「あの、ベクヒョン…」
「ん?」
「また遊ぶなら…その…電話番号が必要じゃない?」
自分でもめちゃくちゃ変なこと言ったと思う。
「wwwwwwww何それ?」
あああああああああああああ!!!
恥ずかしすぎて、心の中で絶叫した。
「ち、違う!番号教えて!!」
あぁ…マジで恥ずかしい…。
「分かったよ。010-1992-0506、登録しとけ。」
(※この番号はベクヒョンの誕生日であり、実際の番号ではありません。)
「じゃあな。」
こうして、私たちは別れた。
今日、ちょっと楽しかった。
