釣りだったの?
今日は登校日...
「うぅ…学校行きたくない…」
「…ふふ」
ちょ、ちょっと待ってキム・ヨジュ!何やってるの!?
えっ????!!!!
「本当にバカみたい…」
そう、私はすぐに恋に落ちるタイプ、いわゆる“금사빠(金サッパ)”。
よくあることだけど…自分でも呆れる時がある。
「もういいや…なんとかなるでしょ」
キーンコーンカーンコーン
「ソユナ、行こ!」
「うん」
「おい、チーズパン!」
ドキッ
顔が真っ赤に染まった。
「そ、ソユナ!!今日の給食なに!?早く見に行こ!!」
私はソユンの手を引いて、急いでその場を離れた。
「おい!キム・ヨジュ!全部見たぞ!どこ行くんだよ!!」
「ソユナ、早く!!!」
「ヨジュ…ちょっと息苦しいんだけど…なんでそんなに急ぐの…」
「わかんない…ただ走っただけ…」
「ピョン・ベクヒョン?彼が呼んでたよ。何かあったの?」
「ううん…ただ呼んだだけでしょ」
「でも、なんで逃げ…」
「……?」
ソユナが私の後ろを見て、驚いた顔をした。
「なに…?」
何があったの…?
ソユナの視線を追って振り返ると…
「なんで逃げるの?なんかあった?」
はあ〜可哀想な私の人生〜〜
「いや、別に何も…」
「なにそれ…びっくりしたじゃん」
「…」
「何かあったら言いなよ。じゃあね」
……怒った?
「ねぇ、キム・ヨジュ…何かあったでしょ…?」
「違うよ。ほんとに」
ふう…。
——— 家にて ——
『カカオトーク着信音』
「誰からだろう」
えっっっっっっっっっ?????????
なにそれ?復縁?
あれ?
私に「仲良くなりたい」とか「もっと話したい」とか言ってたのに?
…この人、いったい何なの…?
それから私はピョン・ベクヒョンの電話もメッセージも全部無視した。
学校でも教室にこもっていた。
彼がソユンに「お願いだから来て」と言っていたとしても、
私は絶対に行かなかった。
ほんとに…裏切られた気分だった。
私、一人で勘違いしてたのかな?
全然理解できなかった。
友達の話では、
彼らは結構お似合いのカップルで、
私と出会う前からもう“いい感じ”だったらしい。
「じゃあ、私って…釣られてただけ?」
次の日
学校に遅刻して、教室の掃除をして帰る途中…
「おい」
「…!」
「最近、顔もろくに見られないな?」
ばったり会ってしまった。
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作家の一言:
こんにちは、イチャカです。
今回は『釣りだったの?(어장)』というお話を書いてみました。
楽しんでもらえたかは分かりませんが、
読んでいただけたら嬉しいです!
最近、台風の影響で被害が多いですが、
皆さんどうかお気をつけて。
ありがとうございました。
