ぼっち攻略大作戦

エピソード01

Gravatarぼっち攻略大作戦

学校へ向かう道。
なんだか今日は空がピーチ色で、ちっとも気分が乗らない。

隣で騒いでる奴らもうざったい。

教室に入ったけど、
やっぱり気分は晴れなかった。

チラチラとこっちを見てくる視線――
全部イライラする。

Gravatar

「そんなに見んなよ。」

Gravatar

「また怒ってんの?www」

「うるせぇ。」

うるさい教室の空気が嫌で、
キム・テヒョンだけを連れて外に出た。

廊下もそこまで静かじゃないけど、
まあマシだ。

歩いていると、テヒョンが口を開いた。

Gravatar

「8組のぼっち、めっちゃ可愛いらしいよ。」

「ぼっちが可愛いとかありえんだろ。
どうせぼっちはぼっちだ。」

Gravatar

「いや、マジで可愛いって。」

廊下を歩いていて、
あんなに可愛い子を見たのは初めてだった。

赤い唇、まるでオーロラ姫みたいで、
透き通った白い肌は、まるで白雪姫みたいだった。

Gravatar
「何見てんの。」

うわ、性格もなかなかだな。
……こうなると、余計に惹かれるんだよな。

呆然と見つめる俺をにらみつけると、
彼女は人混みに紛れて消えていった。

Gravatar

「あの子、何組だ? 俺、気に入った。」

Gravatar

「あれ、ぼっちだよ。」

いつもなら余裕満々で人気者のジョングクが、
一瞬ビクッとした。

一目惚れした相手が、よりによって「ぼっち」だなんて。

しかも、なかなか気の強いタイプっぽい。

あれこれと不安が頭をよぎった。

「何心配してんだよ。
ジョングク、お前に惚れる女なんかいっぱいいるだろwww
あの子もすぐお前に落ちるってw」

「心配してねぇよ。
今日からあの子は――俺のもんだ。」