出勤初日。
どんな理由であったのか分からなく、手がいつもより少し震えた。
ノートパソコン、補助バッテリー、入社書類までもれなく手に入れたのに不安な感じ。
書類が問題ではなかった。その人のためだった。
私がこの会社に戻ってきた理由。
そしてその人がここにいるのを知らずに入ってきた私の無能さ。
会議室のドアを開けた瞬間、空気がすっかり変わった。
私が最初に目を避けたのか、彼が最初に私を見たのかはわかりません。
ただ、私は彼を調べて、彼は何もなかったという顔をしていた。
「チームメンバー紹介先にやります。こちらが今回新たに合流した―」
「知っています。」
彼は言葉を切った。淡々と、感情のない口調で。
「プロフィールは事前に受け取りました。」
イ・サンウォン。
まだ冷たい言い方。
礼儀はあるが暖かくない。
落ち着いたシャツに首までロックされたボタン。
羽の間に見える心臓音は、おそらく私だけが聞こえそうだった。
「頑張ります」
入社初の挨拶は機械のように出てきた。
私は彼を見ないように努力した。
彼は見るように、知らないように、会議の内容を続けた。
まるで私がいない人でもいいように。
でもその指先が、
議事録を越えたその小さな動き一つ一つが、
慣れていた。
慣れすぎて、
本当に狂うように慣れて
息が顎詰まった。
「次のミーティングはこの人のように進行するでしょう。」
その人。
そのチーム長。
イ・サンウォン。
そして私。
2年前、私を黙々と出した人。
一言理由もなく、説明もなく、
感情もなく、ただ一つのメッセージで終わった関係。
「一緒に働くには、とても感情的に見えます。」
その日以降、私がどれほど感情がなくなったのか
彼は知らない。
