無題

プロローグ

「ジミンああ、この絵の意味は何?」

ジミンはしばらく自分の絵を見下ろした。
しばらくして、
その意味を判断しにくいというようなテヒョンの予想を手に入れた。

テヒョンは口元に淡い笑顔を浮かべ、ジミンの隣の椅子に座っていた。

「教えにくいというのは、意味が多すぎるという意味なのか?」

答えの代わりに笑いを見せるジミンだった。
細い目と上がった口尾が可愛かった。
どこから吹いた風から揺れる最後の記憶
テヒョンの精神を夢中にさせる。

だから、これまでタイトルがなかったな。

私にとって最初のボタンという概念は脳裏からしばらく離れた後だった。
今この瞬間、テヒョンはジミンのそばにいたし、
ジミンもテヒョンのそばにいた。
それで、なったんだ。

「ジミンああ」

「うん?」

「意味が多いのでタイトルがないのなら…」

すべての意味を込めたスペースで、

「この絵のタイトルは」

たった2文字ですべてを説明できる、

「[無題]はどうですか?」