二人の結婚式はそこまで盛大なものでは無く、親しい人だけを招待した質素なガーデンパーティーで、派手なことを好まないプリらしい結婚式だった。
プリは髪をハーフアップにしていて、ドレスもシンプルで装飾があまり無い物を着ていた。
それが余計に彼女を美しく見せている。
結婚式の余興は進み参加者同士の団欒が始まった。
バンビはプリに話を切り出すタイミングを伺っていた。
「プリ、髪の毛に紙吹雪が付いてるよ、僕が取ってあげる」
そういって髪の毛から花の形にくりぬかれた紙屑を取ると、愛おし気にプリを見つめる。
ウノはこちらを見つめると
「ごめんプリヤ、俺ちょっと上司に挨拶してくるね」
「あ、うん私行かなくて平気?」
「うん大丈夫、チェボングさんとゆっくり話してて」
そう言ってウノはその場を離れた。
最後まで本当に彼には敵わない。
バンビは決心したかのように口を開いた。
「プリ、実は僕たちもうお別れなんだ。
僕、海外への転勤が決まってる」
「え、なんでそんな大事な事教えてくれなかったの?
でもたまには会えるよね?」
プリは突然の事に驚いたようで慌てて聞き返した。
「もう会えないよプリ。
僕君のことが好きなんだ、出会った時からずっと。
だから、...もう会えない。
ウノさんは良いやつだね。プリお願いだから幸せになってね」
プリは一瞬目を見開いたかと思うと、次の瞬間瞳から涙をボロボロと流した。
「ごめんね気づかなくて。私きっと無神経なこと言ったりしたよね。
何も返せなくてごめん。答えられなくてごめん。
ずっと友達でいてくれてありがとう。
バンビの気持ちとは違うけど大好きだよ」
プリの顔は涙で化粧が流れてしまっていたけれど、その姿さえ美しいと思った。
「この3年間が僕にとって何よりの贈り物だよ。
楽しい思い出をありがとう」
この甘くてキラキラした思い出に浸れるならそれも悪くない。
「プリ綺麗だよ」
僕の魂はその過去に囚われてしまうと思うけど構わないんだ。
「とても綺麗だ」
僕が運命じゃなくても(日本語)
8.君はきれいだ、とてもきれいだ

花黙香-하나모쿠카-
2026.07.06Vues 4