짝先輩と後輩を始めてから一週間。
私が知ったのは、たった一つだけだった。
パク・ウォンビンは本当に口数が少ない。
いや、少ないどころじゃない。
"ウォンビン、授業どうだった?"
"...大丈夫です。"
"学食は食べた?"
"はい。"
"同期たちとは?"
"...はい。"
終わり。
最初は、私の質問の仕方がおかしいのかと思った。
でも、違った。
こいつは、誰と一緒にいてもこうだった。
廊下で同期たちに先に挨拶されても、
"ウォンビン!"
"...ああ。"
終わり。
女の先輩に話しかけられても、
"学校にはもう慣れた?"
"...はい。"
終わり。
'わ...'
'これはちょっとひどいな。'
*
ちょうど学科で新入生OTの打ち上げ兼ランチの席が設けられた。
짝先輩も一緒に参加する席だった。
私はわざとウォンビンの隣を取っておいた。
"ここに座って。"
"...はい。"
周りはみんな新入生。
雰囲気は賑やかだった。
"うちの学科のMT、楽しみだよね?"
"学祭のとき何する?"
"サークルどこ入る?"
あちこちで笑い声が弾けた。
でもウォンビンだけは静かだった。
ただ水をちびちび飲んでいるだけだった。
'友達ともあまり仲良くないのかな...?'
そのとき、向かいに座っていた女の先輩がウォンビンを見て笑った。
"ウォンビン。"
"...はい。"
"あんた、本当にイケメンだね。"
"...ありがとうございます。"
"女の子、めちゃくちゃ寄ってきそう。"
"..."
"..."
"..."
返事はなかった。
女の先輩も気まずそうに笑った。
"あ、気まずいな。"
横で誰かが小さく言った。
"ほら。"
"やっぱり王子様って感じだよね。"
"話も全然しないし。"
その言葉は思ったより大きく聞こえた。
私はついウォンビンの様子をうかがった。
表情はそのままだった。
気にもしていないのかと思った。
*
昼を食べたあと、学校を一周する時間になった。
짝先輩たちが学校の施設を案内する時間。
"図書館はここ。"
"学生会館はあっち。"
"コンビニは夜遅くまでやってるよ。"
私が説明している間、ウォンビンはおとなしくついてきた。
"何か気になることある?"
"...ありません。"
"本当に?"
"はい。"
"あんた、返事ばっかりしないで、聞いてもいいんだよ。"
"..."
また静か。
私は結局笑った。
"おい。"
"...はい。"
"もしかして、私が怖い?"
ウォンビンは驚いた目で私を見た。
"...いいえ。"
"じゃあ、なんで話さないの。"
"..."
"..."
しばらく口をもごもごさせていたウォンビンが、やっと言った。
"...すみません。"
"...え?"
"話すのが...苦手で。"
その言葉が予想外すぎて、しばらくぼうっとした。
"話すのが?"
"..."
"緊張すると。"
"..."
"もともと。"
そこでやっと、少しおかしかったあれこれが思い浮かんだ。
目をあまり合わせられないこと。
人が近づくと固まること。
話そうとしても何度も止まること。
'まさか...'
私はウォンビンをじっと見た。
"あんた。"
"..."
"もしかして女の子と話すの苦手?"
ウォンビンの耳が一瞬で真っ赤になった。
"...はい。"
"...本当に?"
ほんの少し、こくんと頷いた。
"なんで?"
"...男子中学。"
"..."
"男子高。"
"..."
"...出身です。"
私は結局、吹き出した。
"やば。"
ウォンビンが困惑した。
"...すみません。"
"違う、そういう意味じゃなくて。"
"え?"
"だから、そうだったんだ。"
一瞬で頭の中のパズルがはまった。
みんなが無愛想だと言っていた理由。
話をしない理由。
一人でいる理由。
全部。
'人見知りだったんだ。'
私はなぜか悔しくなった。
'みんなが誤解するのも無理ないか。'
話さないから、ああ見えたんだろう。
"ウォンビン。"
"...はい。"
"一つ教えてあげようか?"
"..."
"あんた今、学科で。"
"..."
"無愛想だって噂になってるよ。"
ウォンビンの動きがそのまま止まった。
"...え?"
"王子様だって。"
"..."
"..."
"...私がですか?"
心底ショックを受けた顔だった。
私はその顔を見て、笑いをこらえられなかった。
"そんなに驚くこと?"
"..."
"みんな、あんたが人を見下してるって思ってるよ。"
ウォンビンはしばらく何も言えなかった。
それから、小さくつぶやいた。
"...違うのに。"
その一言が妙に引っかかった。
違うのに。
本当に違うのに。
言い訳すらまともにできない人みたいだった。
私はため息をついて笑った。
"分かった。"
"...?"
"これからは私が説明してあげる。"
"..."
"うちのウォンビンは無愛想なんかじゃないって。"
ウォンビンはぼんやり私を見ていた。
しばらくして。
"...ありがとうございます。"
今度は、最初より少し楽そうに笑った。
それを見た瞬間、確信した。
パク・ウォンビンは王子様なんかじゃなかった。
ただ。
社交性がちょっとかなり足りない人だった。
