君を手放したくない

入れて

喫茶店に入った。まだ早い時間だったので、それほど混んでいなかった。見覚えのある店員は見当たらず、窓際の席に座った。外を眺めると、静かな雰囲気が漂っていた。普段は喫茶店には行かないのだが、初めてここに来たのは子供の頃。大人たちは仕事で忙しくて、私の面倒を見てくれなかった。そんな時、パク・チャニョルがコーヒーを飲みに連れて来てくれた。彼にはここにお兄さんがいるらしい。ここのコーヒーもとても美味しい。

金珉锡

私が窓の外を眺めながら考え事をしていると、あの聞き慣れた、心地よい声が響いた。「あら、今日はこんなに早く来たのね」振り返ると、彼はからかうような笑顔で私を見ていた。

江月燃 image

江月燃

彼に会うのは、本当に久しぶりだった。彼を見ていると、目に涙があふれてきた。気がつくと、彼を抱きしめていた。「ミンソク兄さん、会いたかったよ」

金珉锡

「おいおい、どうしたんだ?先週会ったばかりなのに、もう寂しがってるじゃないか。そんなこと聞いたら、チャニョルに絶対罰を受けるぞ」冷酷な男は私を優しく叩いて、引き離した。

江月燃 image

江月燃

「パク・チャニョル? どうして気にするの?」キム・ミンソクを引っ張って一緒に座らせた。「私は彼を兄のようには扱わないけど、彼は私を妹のように扱ってくれる。あの人は…」

金珉锡

「彼について教えて? 例えば…どうして彼に夢中になったの? 二人はただの兄弟だと思っていたのに。」

江月燃 image

江月燃

彼をちらりと見た。最近、頭の中に色々なことが重なりすぎていた。誰かに打ち明けられる相手が本当に必要だった。キム・ミンソクはまさに​​その相手にぴったりだった。

江月燃 image

江月燃

「実は、ずっと前から始まっていたんです。」