初恋のために

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この物語はフィクションです






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華やかだが、どこか海原の気持ちのように暗い部屋

一晩中カイから連絡が来たせいで神経が尖って眠れず、頭を抱える海原

仕方なくカイに連絡してみる。彼はいつも柔らかく優しかった

神経質なところまで受け止めてくれた。だから飽きてしまったのかもしれない

もう結婚した身なのだから、いっそう慎重でいなければならなかった。サングラスをかけた海原は慣れた様子で

彼が泊まっているホテルのスイートルームに入る。大きな窓を見つめながら彼女を待っていたカイ

そしてソファに向かい合って座る二人。海原がよく飲む甘い紅茶を差し出す

本当にこの状況は皮肉だ。黙って海原を見つめるだけで、何も

言わないカイにじれったさを覚えた海原が鋭く口を開く




" お前、一体何なの?"



" 何だって? 強海原の彼氏だろ"




" え? 私たちが終わったのなんて、もういつのことだと思ってるの.."



" そうだな、姉さんだけが終わったんだ。俺は終わってない"



" !!"



" 崔然準と愛のない結婚なんだろ。だから俺と会ってもいいじゃないか。違うか?"



" ...."



"それに、あの子..俺の子だろ? そうだよな?"




落ち着いた口調の中に冷たさがにじみ、海原の視線が揺れる




"どうせ子どもが生まれたら遺伝子検査までするんでしょ。こんなにまで
 危険を冒す理由は何なの? ただ崔然準を愛してるから?"



"お前、何が言いたいんだ?"




瞬間、カイの目つきが冷たく変わった




"姉さんは捨てられることになるだろう。その子が崔然準の血を引いていないんだから
 静かに..それを姉さんが耐えられるのか?"



"...."




違うとも言い切れなかった。海原自身が、よく分かっていたからだ

だんだん息の詰まる感じすらした




"俺は姉さんを本気で愛してる。俺たちの子は俺が守る
 そしてお前を傷つけたままにはしない "



彼の言葉に、心臓がどきりと沈んだ。唇をきつく噛む




"違う..あなたの子じゃない..違うって!!!"





血管を浮かせて怒鳴る海原。頭がくらりとしてソファの背にもたれかかる

海原が目を覚ましたとき、そこは病院だった。心配そうにしている実母の姿が見える




"海原、大丈夫?"



"お母さん? 私、どうしてここに.."



"あなた、倒れたんだって。貧血だなんて、どういうことなの。ある青年が倒れている
 あなたを救急室まで運んでくれたのよ。あの青年がいなかったら大変なことになってたわ"



"!!"




青年..きっとカイだと思った海原だ。叫んだせいで倒れたのは覚えているが

それが失神だなんて呆れた。図々しく病院まで運んでくるなんて

眉間のしわがますます深くなる




"海原、あなた本当にだめよ。家にいなさい、ね?"
 体がもっと弱ったらどうするの。お母さんが心配で生きた心地がしないわ"




" 私は大丈夫だよ。然準さんが心配するから、行かなきゃ"




実母の表情が冷たく変わる




"結婚してから一緒に家に来たことなんてあるの? 私が行っても顔の端も見せなかったくせに。憎たらしいやつ"



" 然準さんは忙しいんだよ "



"またまた、自分の夫だからってかばうんでしょ。まったく、気に入るところが一つもない"




実母の小言は聞こえていないかのように、ふいに頭の中が複雑になった海原

もうカイに知られた。これからどう出るか、目に見えていた。唇をきつく噛む

実は然準の子ではなかった。この子を口実に然準をつなぎ止めたくて

仕組んだことだ。自分が考えたとおりにはなったが、生まれてしまえば遺伝子検査は

するだろう。それを考えていなかったわけではないが、もう逃げられなくなった

出産まであと4か月ほど。もう取り返しのつかない川を渡ってしまった




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然準は海原と顔を合わせないよう、わざと夜遅くに帰宅する

海原は分かっていながら、部屋の外へ出ない。どうして一度も入ってこないのか

憎らしかった。いくら情がないと言っても、一緒に暮らしている相手なのに、気にもならないのか..

それでもなお、然準を手放さなかった。眠りも簡単には訪れない。朝起きて

食卓を確認すると、いつも必ずウイスキーがぽつんと置かれている。家事手伝いが朝食を

用意するが、いつも一人で食べる海原は涙を飲み込み、食べたくなくても子どものために

無理にでも食べなければならなかった




" 然準さん、いつまでこうするんですか?"



" 何がですか?"



" 私たち夫婦じゃないですか"



"...."




何も言わず、表情のない目でこちらを見る。冷たくしか感じられなかった




"夫婦? 無理やりした結婚だろ"



"え? それがどういう.."




" あの子は俺が責任を持つって言ったからした結婚でしょ
 ショーウィンドウでもいいって言ったのは海原さんなんだから、俺にあまり多くを求めないで"




海原を通り過ぎていく。拳をぎゅっと握りしめ、遠ざかる彼に向かって叫んでみる




" 徐如珠をいつまで抱え込んで生きるつもりなの? 私のことはどうなってもいいっていうの?
  いくらショーウィンドウでも、これはひどすぎるよ..ふぅっ"




海原の泣き叫ぶ声に歩みを止め、ため息をつくと、海原はそのまま歩いていき

後ろから然準を抱きしめ、彼の肩に顔を埋めてすすり泣く




" こっちを見てよ。あなたと幸せになりたいの.."



" ...."




腰に回されていた海原の手をほどき、振り返ることもなく家を出ていく然準

姿が消えると、殺気のこもった目つきへと変わり、然準への執着とヒロインへの

怒りはさらに大きくなっていた



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その場で足踏み🥲
話が進まない




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