庁舎とエイド

06.庁舎とエイド

伊藤南

...家に入った。
なぜか分からないけど。
変な先輩がくれた庁舎とエイドも一緒。

「本当に変な人だよ…」

スーツケースをおおよそベッドの上に投げて電話を入れた。インスタを入ってみたのがいくらだけなのか。

「…その先輩を見てみようか」

検索ウィンドウを押して手を止めた。

「…名前もわからない」

結局インスタをオフにして学校の匿名掲示板をつけた。

「巨済から来たという尊敬転校生ㄷㄷ」
「本物の巨済少女の性格が良い」
「ㄴ転校生に話しかけるの?」
...

"はぁ... 最悪..."
「本当の最悪…」

やはり私の話だ。私も名前があります。

みんな「猫」とだけ呼ぶ。ポーンをさりげなくベッドの上に投げた。手にはいつのまにか庁舎とエイドが聞こえていた。缶を取る音が静かな部屋の中に響いた。

「…ダルダ」

窓の外をぼやけて見た。
一人で家でできること。
このように時間だけ過ごすことだった。
窓の外にはジュルリック雨滴一つが落ちていた。

「…明日は雨だな」

もっと静かでもう奇妙だった。考えると、その先輩は
いつも私の名前を呼んだ。 「南」と。

今よく読まれているストーリー