そのファンサ以来、ヨジュは来るたびいつも同じ質問をしていた。
いや、ヨジュじゃなくてお姉さんって言うべきかな..?
とにかく、その質問は
“テヒョン、私のこと覚えてる?”
そして、僕の返事はいつも
”もちろん~ 待ってたよ“
でも今回はその質問をしなかった。
だから僕が聞いた。
今日はなんでその言葉を言わないのかって。
テヒョン)“今日はなんで聞かないの?”
ヨジュ) 응..? 뭐를?
テヒョン)“私のこと覚えてる? それ“
ヨジュ) ”あ..! それ?“
ヨジュ) “もう覚えてるってわかってるから聞かないのよㅎㅎ”
そう言った。
『覚えてる』って言葉が妙に嬉しかった。
テヒョン) “あ..ㅋㅋ なんだ、そういうこと?僕が覚えてなかったらどうするつもり~”
僕はわざと冗談っぽく投げた。
ヨジュ) “えー、覚えてるくせに.. 私、テヒョンが私にした約束は覚えてるよ? だから私のこと覚えててくれるって信じてるの?”
なんだよ.. 僕を信じてくれてるんだ。
僕が言ったこと、覚えてるんだ。
もしかしたら当たり前なのかもしれなかった。
推しが言った言葉を、約束を覚えていること、
信じてくれること..
でも、僕には当たり前じゃなかった。
そう言ってくれたのが、ほかの誰でもないヨジュだから。
テヒョン) ”そうだねㅎㅎ 僕、ヌナを忘れろって言われても忘れられないよ“
本気で、
こんなにきれいで僕を振り回す人は忘れられない気がする。
ヨジュ) ”なにそれえ、ドキドキさせて.. 今ヌナにフラってしてるの?ㅋㅋㅋ”
テヒョン) ”そうだけど?”
今度は僕が振り回したかったのに、僕がドキドキさせたかったのに。
スタッフ) “次の方どうぞ~次に移ります!”
….イラつくな
ヨジュ) “ ああ、あの言葉ほんと嫌い、,”
テヒョン) “僕もヌナの番のときはあの言葉、特に嫌いだよ”
本当にただ言ってるわけじゃなくて、すごく、ものすごく嫌だった。
なんで時間ってこんなに早く過ぎるんだろう..
ヨジュが次のメンバーのところへ行く姿を、僕はじっと見ていた。
もうヨジュが『覚えてる?』って聞かなくていいようにしたかった。
君がその言葉を言わなくても、僕は君を覚えているってこと、待っているってことを..
伝えたかった。
