
「 へえ、珍しく家が涼しいな? 」
「 お前はまた何だよ 「

「 ご覧の通り、泊まりに来ました〜 「
床に散らばった下着を足でひょいとどかして、ソファに座った
いつも通り部屋の引き出しの中にあったミンホの服を顔にさっと投げた
服を着替えて出てきたミンホは
もう一度車を回して家まで帰るのがしんどすぎると言って
ソファに倒れ込むようにもたれかかった
突然訪ねてきた客のために新しい枕と布団を出してやると
風呂にも入らずその上にばたりと突っ伏した
「 あ、新しい布団なのにちょっとは洗ってから寝ろよ、汚すぎだろ 」
ふっくら突き出た尻を足でこつこつつつきながら急かすと
疲れたため息を吐きながらトイレへ向かった
体力が底をついたミンホは、むしろ扱いやすかった
人から聞いたら少し笑えるやり方かもしれないけど
尻を何度かつついたり、足の指で腹をつねったりすれば
へとへとに倒れた状態でも
ミンホをすぐ起き上がらせることができた
その代わり少し罵られるだけ
風呂から上がってきたミンホの姿は、いつ見てもやっぱり笑えた
水に濡れてしおれた髪と、少し赤くなった顔が
まるで水に落ちた猫みたいだった
ミンホは裸に短パンだけをはいてソファに座り
タオルで髪をがしがし拭いた
しばらくスマホをいじっていたミンホは
ふいに動きを止めると、大声を張り上げた
「 超特報!! 明日飲み会だって 」
急いでバイトのグループチャットを開くと、新しい告知が上がっていた

「 うわ、クソ、強制参加とか無理すぎ 」
酒を強要することで有名な店長との飲み会を思うと
もう頭が痛くなってきた
焼酎を半分飲むだけでふらつく私が
ここまでありとあらゆる手を使って飲み会を避けてきたのに
店長のレーダーにまんまと引っかかってしまった
酒好きなミンホは浮かれた顔をしていたけれど
あまり酒が好きではない私は
顔面蒼白のままスマホを切った
ミンホは目をぎゅっと閉じて眉間を押さえる私を見て
酔ったら置いて帰るぞと、目の前で憎たらしく笑った
「 … とりあえず寝よう.. 」
疲れ切ってすぐ寝そうだったミンホは
おしゃべりをしているうちに、しばらく疲れを忘れたみたいだった
ミンホのギャラリーには、子どもの頃から集めてきた私の写真が
数え切れないほど保存されていた
「 いや、私の写真だけ集めてアルバム作るとか、めっちゃ性格悪 」

「 ㅋㅋㅋㅋㅋㅋ 面白いのは集めて見なきゃ 」
いつ撮ったのかも思い出せない変顔写真がアルバムを埋め尽くしていた
アルバムを消すためにスマホを奪おうと必死にもがいたけど
力で押し負けて、結局取り返せなかった
「 おい、俺のギャラリーにもお前の変顔たくさんあるぞ
近いうちにイ・ミンホコレクションでアルバム作って持ってくる 」
「 ㅋㅋㅋ そうしろよ ㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ 」
