その結果、ヒロインの意識はとっくに家の外へ出ていったまま。
ダビンもまた、ヒロインのはしゃいだ姿をブースター代わりにして、かなり飲んだようだ。
新入生歓迎会は終わりを迎え、二人は半分眠ったような状態で会話でもない会話をする。



ヒロイン「ダビィナ、あなた酔ってる?」
ダビン「ぜっっっっっ対! ちが!! 大学生にもなって何が今さらㅋㅋ」
ヒロイン「私もだよ ㅋㅎㅋㅎㅋㅋ」
先輩1「まあ、どうしたのこの子たち。かなり酔ってるみたいだけど」
先輩2「この子たち、これ以上ここにいちゃダメそう.. 家に帰そう」
そうして同じテーブルの先輩たちはダビンの両親に連絡を取り、ダビンを先にタクシーに乗せて送り出してしまう。
先輩1「はあ…. きつい」
先輩2「疲れちゃだめ、まだもう一人いるよ」
先輩1「あ、そうだキム・ヨジュㅠ」
ところがヒロインは、あからさまに先輩たちを手玉に取ろうとするのか、熟睡してしまう。 しかも、かなり深く。
人見知りMAXのヒロインが、初対面の人たちの前で倒れて眠ってる?
明日のヒロインが、自分をひどく責めるのは目に見えている瞬間だ。
先輩2「ヨジュや?? 家に帰らなきゃ!!」
ヒロイン「んにゃㅎ.. んふゃ…」
先輩1「私が見るに、こいつ起きない」
先輩2「じゃあ、また別の人を探しましょうか」
先輩2がヒロインのスマホをヒロインの顔の前にかざす。Face IDが解除される。
連絡先アプリを開いた先輩2が、お気に入り欄を見る
先輩2「ハン・テサン? この人を呼べばいいのかな」
先輩1「えーと、うん、まあこの人しかお気に入りにいないし、そうするしかないね」
りりりん りりりん
スマホの着信音が鳴る。

テサン「もしもし?」
先輩2「はい、あの、こんにちは。実はヨジュが新入生歓迎会でお酒を飲みすぎて今寝ちゃってるんですよ〜。もしよければ送っていただけますか?」
テサン「ヨジュが酒を飲んで寝てるんですか?? ㅋㅋㅎㅋㅎㅋ」「あ、じゃあ場所をメッセージで送ってくだされば行きます。」
先輩2「はい、送らせていただきますね」
プープープー
通話終了音が鳴る。
[テサンの家]
テサン「キム・ヨジュが倒れたってありえるのかㅋㅋㅎㅋㅎㅋㅎㅋㅋ」
そうして一人で笑いながら、テサンは支度をして家のドアを出る。タクシーに乗って豚肉屋へ急いだテサンは、自分が目にしている光景をさらに信じられなくなった。
[プネク豚焼肉]
ヒロイン「すーすー んふゃ んにゃㄴ」

テサン『ㅋㅎㅋㅎㅋㅎㅋㅋㅋㅎㅋㅋㅋ』
テサン「おい、起きろ」(つつきながら)「お前、今ほんとに起きないと恥ずかしくて死ぬぞ」
ヒロイン「んふゃ… うえ? ㅎハン・テサン?」
テサン「帰るぞ、家」
ヒロイン「え??」
そうして背中を押すテサンの手に導かれ、ヒロインは店を出る。テサンは、10年来の友人であるヒロインのその姿を、本当に、本当に面白がっている。なぜか? 子どものころ目立つのが嫌で劇では木を買って出ていたヒロインが、ミコク科で初対面なのにこんなふうだから。
テサン「もうほんとㅋㅎㅋㅎㅋㅋㅋㅋ 乗れ」(タクシーのドアを開けてやりながら)
ヒロイン「はいはい〜」
そうしてヒロインはテサンと一緒にタクシーに乗り、ヒロインの一人暮らしの部屋へ向かう。
それからヒロインは、また眠ってしまう。
ヒロインは頭を置く場所がなくてヘッドバンギングしていたが、結局テサンの肩に頭を乗せる。

テサン「???」
テサンの耳が赤くなる。
やけに外の景色ばかり見つめる。
ヒロインがすやすや眠っているのに気づいたテサンは、小さくつぶやく。
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テサン 「こんなに好きなのに、どうして気づかないんだ」
