燦然たる短編集

空が崩れ落ちるまで

寝室は、気だるい午後の温かく静かな静寂に沈んでいて、暮れゆく日のやわらかな金色の光が窓から差し込み、床の上にかすかな道を描いていた。私の親友はマットレスの端、すぐ隣に座って、宙に漂う埃の塊をじっと見つめていた。ただ静かに座って息をしているその子を見ているだけで、胸の奥に深い安らぎが満ちてきた。アイドルとしてのキャリアがもたらす重いプレッシャーや雑音、そして騒々しく混乱した要求から、私の心は完全に解き放たれていた。その子をじっと見つめているだけで、この部屋の向こうにある世界までもが、まるで魔法のように静まり返った。

その静かで抗いがたい引力に導かれ、私はふたりの間に残る距離を縮めるために体を動かした。

私はその子のすぐ後ろへすべり寄り、長い腕でその子の腰をしっかり抱きしめながら、自分の胸をその子の背中にぴたりと寄せた。私は永遠のセーフティネットのように、その子をやわらかく、けれど強く胸の中へ引き寄せ、腕の中に完全に閉じ込めた。肩にそっとあごを乗せ、その子の肌の上へ深く満ち足りたため息を落とす。私のぬくもりの中で、たちまちふわりと溶けていくその子が感じられた。こうしてその子を抱きしめていると、頭の中でずっと巡っていたある歌の静かで切ない一節のように、感情の波が私の心臓に寄せては返した。。

君と一緒に山の上に立ちたい。

なじみのある、ふんわりとしたその子の髪の香りを嗅ぎながら目を閉じ、切実に願う。

君と一緒に海に沈みたい。空が私たちの上に崩れ落ちるその時まで、ふたりだけの秘密の安息所に包まれたまま、このまま永遠に目覚めていたい。


その子は私のぬくもりの静かな強さに応えるように、私の腕の中で身じろぎした。やがてゆっくりと体をひねって私と真正面から向き合い、両脚で私の腰を抱きしめた。そして手を伸ばして私の顎の輪郭をやさしくなぞり、指を広げて私のうなじをそっと撫でた。

そっと触れてくるその子の優しい手つきに、背骨を伝って突然の強い戦慄が走り抜けた。全身が完全に壊れてしまったみたいで、肋骨で支えきれないほど大きく満ちあふれる愛のせいで、胸が張り裂けそうに締めつけられた。その子の手の中で、私は完全に、そして美しく無力になった。

「君の安息所になりたい。」私の声は、生のままの献身の重みに少し震え、低く掠れた声で落ちた。「君の完全な確信になりたい。残りの人生ずっと、君を本気で、狂おしいほど、深く愛したい。」

私はその子が私の告白に答える時間を、たった1秒たりとも与えなかった。最後の1ミリメートルの距離まで縮めてその子の唇を一気に奪い、私のすべてという永遠の約束を込めて、ふわりと溶けるようなやわらかな口づけで、ふたりだけの秘密の世界をしっかりと封じた。

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