宿に戻る間、口をぎゅっと閉じていた。
今でもさっきのことで気まずい。
たかが手を少しつないだくらいで...
満ち引きがあるから長くはできず、戻ってきても日が差していた。
このまま一歩も動けず宿に閉じ込められていなきゃいけない。
"こっそり出ちゃおうかな..."
一日中リールばかり見ていたら飽きて、ひとりごちた。
"先生に言うよ."
なんであんなに耳ざといんだ。
行かないって言ったあと、相혁に背を向けて横になった。
...静かすぎる。
聞こえてくるのは相혁がゲームをする音だけだ。
"昨日、なんで私の頭を撫でたの?"
"...知らない。"
相혁をそっと見た。
相혁の耳が少しずつ赤くなっていた。
"Lose!"
相혁がしていたゲームで負けたという効果音が聞こえた。
少し話しただけで負けたわけじゃないよね?
何しろゲームに本気な子だから、妙に気を使ってしまった。

そうして夕食の時間が近づいた。今日はホテルのビュッフェで食べることになっていた。私はハヌルの部屋の前で、ハヌルが出てくるのを待っていた。
"おい."
"わっ!!"
後ろから誰かが私の肩に手を置いて驚かせた。振り返るとテサンがいた。
"何してんだ?"
"ク・ハヌルと一緒に食べるつもり?"
"それ以外に俺がここにいる理由があるか?"
"じゃあ私は相혁と食べなきゃね."
テサンは私たちの部屋のほうへ行った。
バカなハン・テサン。もうイ・サヒョクはエレベーターの前にいるのに。
ガチャ-
"あ、テリ?"
"今日一緒に食べたくて。ハン・テサンはイ・サヒョクと食べるんだって。"
"よし!"
私たちはすぐにおしゃべりを始めながらビュッフェへ向かった。

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リリン、勘が鈍りすぎだってほんと...
