気分よくシャワーを浴びながら鼻歌を口ずさんだ。
今日のルックは“きっちりしすぎないおしゃれ”、準備完了!
テサン:待ち合わせ場所が… あっ、バスがもう来るじゃん!!
住所を確認して大急ぎで出かけた。
遅れたら大変だ!
息を切らしながらカフェに着いた。
あそこにあるテーブルのところで、あなたが私に手を振った。
ゆっくり近づいていった。
近づくほど、実感が湧かなかった。
まさか夢じゃないよね…
昨日の夜は一睡もできなかったけど…
ワンダ:テサナ、何食べる?
イヤホンを片方ずつ分けて、歌を聴いた。
ぴったりくっついて座って、和やかに話をした。
笑わせなきゃいけないのかな?
ただ話すのを聞いてあげるほうがいいのかな?
手、つなぐ? つながない?
どうしよう…!!
人気スポットのカフェだから、人でごった返していた。
あの人たちの中で、私はあなただけのせいで一人で凍りついてしまった。
あなたも私と同じことを考えてくれたらいいのに…
ピンポーン-
デザートをカウンターから持ってきた。
あなたは目を輝かせながら、大きくひと口食べた。
口のまわりを汚しながら食べる姿が、すごく可愛かった。
思わず、垂れたあなたの髪を耳にかけた。
ワンダ:うん…?
テサン:(ぱあっ//)
わざとらしく、氷だけ残ったカップをちびちび飲んだ。
飲み物があるふりをして、ずっとあなたと話した。
気を取られているうちに、外は日が暮れてしまった。
ワンダ:日が沈んでるね…
テサン:家に帰ろうか?
ワンダ:うん!
あなたと同じ道を並んで歩いた。
平気なふりをして笑ったけど、手はぶるぶる震えていた。
会って映画も見たのに…
何か食べたりもしたのに…
あなたの顔以外、何も覚えていない。
並木の下で、草をかすめる音がのんびりと聞こえてきた。
時間よ、このあたりで止まってくれない?
あなたの家に近づくほど、ゆっくり歩いている。
あの路地を抜けたら、もうあなたの家の前なのに…
話は終わる気配を見せなかった。
ワンダ:このへんで別れなきゃ。今度またデートしよう、テサン!
テサン:うん…! また今度会おう!
またね!

