ヒロインの心臓が大きく高鳴った。
星虎や弟たちからはすでに数え切れないほど聞いた言葉だったけれど、
太山が「ヌナ」と呼ぶと、なぜか違って感じられた。
『あの顔であの声でそんなことを言うから...
ときめかないわけがないじゃない...』
ヒロインは高鳴る心臓を落ち着かせながら椅子に座った。
太山は本を閉じた。
二日で新しい小説を全部読み終えた。
「... ヌナ、もしかして...」
「えっ? なんで??」
ヒロインは思わず大きく反応してしまった。
星虎はびっくりしてヒロインを見つめた。
ヒロインが感情を表に出すのが上手いのは知っていたが、
こんなに大きな反応を見るのは初めてだった。
「それが... 読書感想文... もらえますか?」
「うん、もちろん。ちょっと待って。」
ヒロインは本棚へ行って引き出しを開けた。
太山はヒロインに近づいた。
ガタガタ- ガタガタ-
かなり奥深くにあるせいか、
探している間、本棚が小さく揺れた。
太山は上のほうを見上げて不安がった。
『あの本、落ちそうなんだけど...』
適当に差し込まれた本が揺れて、落ちそうだった。
「あ、見つけた!」
ヒロインが読書感想文を見つけると、
不安定に揺れていた本が落ちた。
太山はヒロインの肩をそっと抱くようにして自分のほうへ引き寄せ、
もう一方の手で本をつかんだ。
「...!」
ヒロインは一瞬で顔を赤らめた。
近づいた太山の顔に
ヒロインは再び心臓が鳴り始めた。
「大丈夫ですか?」
ヒロインはうなずいた。
星虎は離れたところからその様子を見て、小さく拍手した。
...
ヒロインは席に戻りながら、小さく心の中でつぶやいた。
『あ... 心臓がすごく鳴ってるんだけど...?』

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あ、これは本当に客観的に見てもクソつまらない
