[TUBATU ヨンスプ/ ヨンジュン スビン] 赤い巣

[연숩] 赤い巣 第8話

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部屋の空気が血の色の魔力で凍りついた。

ヨンジュンの体から噴き出した圧倒的な波動に、聖水を塗った銀の剣を握っていたハンターたちさえ悲鳴を上げて床に倒れ伏した。

ヨンジュンの瞳孔は、漆黒の闇の中で赤い果肉のように不気味に輝いていた。

「誰の許可で……誰の体に刃を向けてる?」

ヨンジュンの低く沈んだ声が屋敷全体を揺るがした。

従兄の兄が慌てて再び護符を取り出そうとしたが、ヨンジュンの残像がかすめた瞬間、彼の手首はすでにひねり上げられ、背筋の凍る音を立てて折れていた。

「ぐああっ!」

「捨てられたゴミ? 囮?」

ヨンジュンが従兄の兄のうなじをつかみ、空中へ持ち上げた。

純血ヴァンパイアの理性は吹き飛び、残っていたのは残酷な捕食者の本能だけだった。

ヨンジュンの鋭い爪がハンターの首を締め上げ、今にもその息の根を止めんばかりだった。

「ヨン……ヨンジュンさん……」

床に崩れ落ちていたスビンが、肩の傷を押さえたまま血の気のない唇で叫んだ。

スビンの声に、ヨンジュンの血塗れの手がたじろいだ。

「やめてください……殺さないで……」

スビンの震える声とともに、肩から流れ落ちた血が床に赤い溜まりを作った。

ヨンジュンは手にしていたハンターをゴミのように床へ放り捨てた。

ハンターたちはすでにヨンジュンの圧倒的な魔力で手足を折られ、動けない状態だった。

「……さっさと失せろ。俺の目の前から消えろ。行

って家に伝えろ。

チェ・スビンに手を出したその日には、お前たち一族全体を灰にしてやると。」

ヨンジュンの冷たい警告に、ハンターたちは血を吐きながら割れた窓の外へどうにか身を投げ、逃げ去った。

ハンターたちが消えるやいなや、ヨンジュンはスビンのそばへ狂ったように駆け寄った。

暴走していた魔力は一瞬で収まり、ヨンジュンの赤い瞳には前代未聞の恐怖と切迫が宿っていた。

「スビン! スビン、しっかりしろ……!」

ヨンジュンはスビンを抱きしめた。スビンの体は急速に冷えていっていた。聖水を塗ったハンターの剣は、人間の体にも強い毒と出血を引き起こした。

冷たいヴァンパイアであるヨンジュンの腕の中で、スビンの体温までもが消え去っていくようで、ヨンジュンは理性が麻痺する感覚を覚えた。

「なんで……なんでまた庇うんだよ。お前、正気か? 俺はヴァンパイアだぞ! お前の仇だろ!」

ヨンジュンが叫んだが、スビンは血まみれの顔でぎこちなく笑ってみせた。

「……あなたが傷つくのは……見たくないからです。」

スビンの手が震えながらヨンジュンの頬に触れた。

「一族の連中は……俺を一度も人間扱いしてくれなかったのに……ヨンジュンさんは俺に優しかった……だから……」

スビンのまぶたが重く落ちた。スビンの手が力なく床に落ちると、ヨンジュンの心臓はずしんと沈み込んだ。

「違う、スビン、だめだ。目を開けろ。お願いだから目を開けて……!」

永遠を生き、何ひとつ執着を持たなかった夜の支配者が、たった一人の人間の温もりを失うのが怖くて、子どものように涙を流し始めた。

ヨンジュンの目から流れ落ちた赤い血の涙が、スビンの青白い頬に落ちた。

『助けなきゃ。この子を失うわけにはいかない。』

方法は一つしかなかった。人間の体では、この致命傷に耐えられない。

彼を永遠にそばに置くこと。彼を自分と同じ存在にすること。

ヨンジュンは自分の手首を牙で深く裂いた。

濃く赤い純血の血が流れ出た。ヨンジュンはスビンの顎をそっと開かせ、自分の血を口いっぱいに流し込んだ。

「俺の血を飲め、スビン……俺を見捨てないで……」

ヨンジュンは赤くなったスビンの唇に自分の唇を重ね、血を流し込んだ。

純血の血がスビンの喉を通ると、スビンの体は大きく、上半身からねじれ、痙攣を起こし始めた。

人間の血が死に、純血ヴァンパイアの権能がスビンの血管を伝って広がっていく、苦痛に満ちた権能の移行。

ヨンジュンは痙攣するスビンを抱きしめ、彼の耳元で絶えずつぶやいた。

「ごめん……お前にヴァンパイアの枷を嵌めてごめん……でも、お前を手放せない。恨んでくれていい。」

スビンの肩から流れていた黒い血が止まり、傷は嘘のようにあっという間にふさがり始めた。

青白かったスビンの肌は磁器のように滑らかに変わっていき、鈍く打っていた心臓の音は次第に速くなり、やがてとてもゆっくり、重い周期へと変わっていった。

そしてついにスビンがゆっくり目を開けたとき、いつも黒かったスビンの瞳は、ヨンジュンのものに似た赤い光を冷たくきらめかせた。

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