[txt短編まとめ💡]

君に届きますように-ヒュニンカイ

走った。
ただ走った。
息が喉元まで上がっても、
「狂った女」だと人々に罵られてもただ走った。

私は十八歳の、最もきらめいていたあなたに届きたかった


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少し前から
奇妙な夢を見始めた。

5年前、あなたが海に落ちたあの日。

一度その夢を見てから、毎日その夢を見たし、

いつも時間は、あなたが事故に遭う1時間前の
午後4時から午後5時まで。


夢を4回目ほど見たとき、私は直感した。

ああ、これ、過去だ。





あの日から、ずっとあなたを助けようといろいろやってみたけれど
どんな流れになっても、あなたはいつも去っていった。


最初は、海に落ちなければいいんじゃないかと思って
公園で会っても、
渓谷で会っても
あなたは去っていったし

そもそも会わなくても、遠くから知らせが届いた。




そして今、夢を見始めて30日目の日。
何かが知らせるかのようだった。

今日が最後のチャンスだということを。

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▪︎

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'.....あ。'



最後のチャンスだ。

ただ狂ったように走った。

世界がひっくり返ろうと、
私に莫大な利益が与えられようと、
私のそばにはあなたさえいればよかった。


はるか遠くの海へ近づいていく、
壊れそうなほどきらきらと輝くあなたの姿が見える。





'お願い.. お願い行かないで..'






"お、おまえ.. 主人公ちゃん..!"







タッ、










私を見て驚いたように大きくなったあなたの澄んだ瞳の中には、
ついにあなたに届いた私が映っていた。




ついに
救った。

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