私が死ぬ5分前

13 . 夫にふさわしい相手





















あ。夜を徹して起きてた。


チェ・ヨンジュンが言ったことしか思い浮かばなかった。


なんで....なんでそんなこと言ったんだろう?


同じ男から見たら、ちょっと微妙だったのかな?


それとも顔がいまいちだったのかな?


それでもないなら.....


俺のこと好きなの........?


....


いやあ、あいつが正気じゃない限り、俺のこと好きになるわけない。


俺はベッドに大の字になって、天井の模様だけを穴があくほど見つめた。


....でもそうだとしたら....


今まであいつが言ったことと行動が....





















「さっきから見てたんですけど、俺の彼女にちょっとひどいんじゃないかと思いまして。」




「俺、もう少しだけいたらだめですか?」




「おんぶしようか?」




「君は何も悪くない。」




「もっと触って。」











こんな言葉って、ほんとうに気持ちのない相手に言えるものなのかな?


....あ、ややこし-


わからない!!!!!


.....


いや、だからって....なんで俺、あいつの言うことが全部.......


こんなにドキ....ドキするんだ....


は、くそ。


眠れもしなくてだるいのに.....





その時、誰かからカカオトークが来た。


ヨンジュンかと思ってぎくっとして、スマホを見た。



Gravatar

....


あ、くそ。


今日会うことになってた?!?!?!??!?!






























急いでシャワーを浴びて、化粧して、服を着替えて外に出た。


髪は洗えなかったから結んだのは内緒-


服もだらしなすぎたかな....急いで出てきたから。(ただ少し露出控えめのシースルーニットにブーツカットのジーンズ.....)


初対面の時と全然違う。 


そんなに頻繁に会ってたわけでもないし、見方によっては初めて会って二回目の約束なのに。


くそ、いやでもなんでこんなに記憶力が悪いんだろう。


やっぱりまた酒のせいだ、酒をやめなきゃ。


こんな約束まで忘れるなんて- ほかでもないスンウさんと会うんだぞ.....


でも本当に、約束をした記憶がないんだけど!?




















「ウン 씨-」


スンウさんはレストランの窓際の席に座って、俺を見ながら手を振った。


「すみません。少し遅れました。」


「いいえ、急に会おうって言ったのはこっちですし。」


「....え?」


くそ、俺の記憶力が悪いんじゃなくて、本当に約束してなかったのか?


「本当に騙されて来るとは思いませんでした、冗談のつもりだったのに。」
「だからって今さら嘘でしたって言うには、準備に使った時間がもったいないじゃないですか-」


「......あ。」


.....


ちょっと....


頭おかしいのか?


ほんと27年生きてきて、こんな奴は初めて見た。


「昨日は友達の方と楽しく過ごせましたか?」


「あ、はいはい...ㅎㅎ。」


「その方とはどんな関係なんですか?」


「....え?」
「急にですか...?」


「あ、気が進まないなら言わなくても大丈夫ですよ。」
「男女の間に友達はいないって言うじゃないですか。」
「でもウンさんとその方は本当に親しい友達みたいに見えたので。」


...正直に言うべきかな?


「えっと、ただ子どもの頃から見てきた幼なじみです。」
「ㅎㅎ 高校の同級生です-」


うわ、言いながらもめちゃくちゃ良心が痛む。


「あ〜、じゃあほぼ十年来の仲ですね。」


「はいはい...いつの間にかそのくらいになりましたね。」


「完全に親友ってやつですね。」
「お互い見られたくない姿も全部見てる感じで。」


見られたくない姿......全部見てはいるな。


お互い酔って、めちゃくちゃ迷惑かけたし。


「はいㅎㅎ そうです。」


「....」
「個人的な感情はないんですよね?」


「..え?」
「それってどういう-」


「男として見てるとか、恋愛的に好きだとか、そういうのです。」


...こういうこと、なんで聞くんだろう。


「さあ..そういうのは考えたことがなくて。」
「でも、お互いに感情がある状態では会いません。」
「ただ....ただ親しいじ....ない。」
「親...友関係です。」


硬かった彼の表情に笑みが浮かんだ。


「それならよかったです。」


「え...? 何がよかった...?」


「あ、いえ。なんでも。」
「お腹は空いてませんか?」
「まだ昼食を取ってなければ、何か頼んで食べてください。」


「あ、ほんとですか??? じゃあ私は.....」


あ、くそ


食べ物に目がくらんで興奮した。


スンウさんは困ったような顔で俺を見た。


生まれてこの方、こんな高級レストランに来たことなんてないのに-


「あ...ㅎㅎ」
「ウンさん、こんなに声が大きいの初めて見ました。」


「あ、あ.....ㅎㅎ」


うわ本当に....隠れたい.....


変な女だと思われたよな?


いや、それどころか豚みたいな女?


でぶ女?!?!


「食べなくてもいい気がします、私は....」


「いいえ、食べてください。」
「ご飯食べずに来たんですよね?」


「そ...れは....まあ、そうですけど。」


「じゃあ食べてください。」
「私も食べずに来たので、ちょうど頼もうとしてたところでした。」


「あ...じゃあ。」
「はいㅎㅎ...」(断らない。)


「何を召し上がりたいですか?」


「あ、私は何でもよく食べるので...」


「でしたらカップルセットを一つ頼んで分けますか?」


「いいです..!!」




































俺は本当にご飯だけ食べに来た人みたいに、ご飯だけ食べた。


スンウさんが尋ねることに適当に答えて、ずっと口に食べ物を放り込んでいた。


実は、さっき……


ウェイターさんが料理を取り分けてくれた時、





「ご注文の2人用カップルセットです〜」


「ありがとうございます。」


「ところでお二人、本当にお似合いですね-」
「まさに美男美女カップルみたいです。」


「あ、私たちカップルじゃㄴ…..」


「そうですよね? ありがとうございますㅎㅎ。」


….


遮られた。


俺の言葉を。スンウさんが。


いや、それにカップルって何だよ…..くそ。


この人なんでこうなんだ、ほんと。








この時間以降ちょっと気分を害して、ご飯だけ食べる。





「ウンさん、どこか具合悪いですか?」


「え?」
「あ、いいえ。」


「さっきより、少し気分が悪くなられたみたいで。」


「あ…そうですか?」


「嫌なことがあったなら、気軽に言ってください。」
「私、何か間違えました?」


突然の問いに、俺は動揺してどうしていいかわからなかった。


うんこしたい犬みたいにもじもじした。


スンウさんは頭を少し下げて、俺と目を合わせた。


「話してくれないんですか?」


…..これ、言わなきゃだめ…?


「…別に何でもないです。」
「気にしなくていいです。」


「別に何でもないってことはないみたいだけど?」
「早く言ってください。」
「そしたら俺も直すなり何なりしますから-」


「…実は。」
「あまりにも急に呼ばれたのが、さっきから少し気になってたんです。」


言えと言われたから言ったら、リアルタイムで彼の表情が固まっていくのが見えた。


「俺、本当に自分が勘違いしたのかと思って…準備もちゃんとできなくて、適当に出てきたんです。」
「だから行ってすぐ謝ったんですけど。」


「あ…気分を悪くさせたならごめんなさい、本当に。」
「私の立場では、ウンさんともっと仲良くなりたくて..」


「…それに。」
「さっき話してる時も遮ったし。」
「料理を渡してた人に、なんでカップルだなんて嘘ついたんですか?」


「..え?」
「それは、そう言って悪いことはないので…。」


「いいこともないじゃないですか。」


「あ…ウンさんはカップルじゃないのに、カップルだって言われて気分を害されたんですか..?」


「必ずしもそういうわけじゃ…。」


「私の立場では、ウェイターさんがああ言ってるのに、ぱっと切ってカップルじゃないと言ったら気まずいかなと思って、そう言ったんです。」
「ウンさんが不快だったならごめんなさい。」
「気づいたら話も遮ってしまいましたね。」
「それも本当にごめんなさい。」


こう言われると…..


俺が最低みたいじゃないか。


「あ、いえ。」
「スンウさんがこんなに申し訳なさそうにすると思って、言わないつもりだったんです..」


「いいえ。私が悪かったんですから、まあ。」
「それでも勇気を出して言ってくれてありがとう。」


….いい人だ。


その時そう思った。


完璧な婿候補。


夫にしたらいいと思える人。


礼儀正しくて、優しくて、真面目で、よく理解してくれる人。


でも….なんだか、 







惹かれない。



















「おかげでおいしくいただきました。」


「急に何の断りもなく呼んで、本当にごめんなさい。」
「次は正式に会いましょう。」


「あ、はい、いいですよ..ㅎㅎ。」
「では、失礼します。」


「あ、ちょっと待って…」


帰ろうとした俺をスンウさんが引き止めた。


俺の手首を、そっと。


ほんの少し掴んだだけなのに、俺の手首がすっぽり隠れた。


手が….ほんとに…..


めちゃくちゃでかい。巨人か?





俺はぼんやりした顔でスンウさんを見た。


「何かお話でも…?」


「…」


なんだ…?


な、なんでためらうんだ。













「その….」
「私はウンさんのことが好きなんですけど…」
「ウンさんは 俺のことどう思いますか..?」









二回会って….それでどうしたって?


いや、俺の周りの男ってなんでみんな頭おかしいんだ?

























学業の都合で投稿が遅れて本当にすみません……😭 口が二つあっても言い訳できません…..でも試験が終わってすぐ来ました














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