短編、どう?
ドリームコア

루으리이
2026.09.28閲覧数 10
「こんにちは。ドリームコアに浸る方法を
知っていますか? 繰り返される日常が退屈だと
感じませんでしたか? ドリームコアの中の
世界は美しく、平和です。」
上のような文章と、ドリームコアに浸る方法が
書かれていた。
私はその方法を試してみた。
思ったより簡単だった。便器の蓋を閉めて水を
流し、その同時に洗面台の水を出す。
洗面台の水を止めたあと、ベッドに行って寝る。
そうすれば眠くならないと言っていたが、
本当に眠くならなかった。さっき聞いた
水の流れる音が、耳を通ってうなりながら流れ落ちていくようだった。そのと同時に、突然眠気が
押し寄せた。ただの全部嘘だったみたいだ。
私は翌日も出勤しなければならなかったので、眠りに落ちた。
体感では寝て30分くらい経った気がした。
時計を見ると10時30分にしかなっておらず、
私は外へ出た。コンビニにでも行こうと思った。
外へ出た私は戸惑った。
私が知っている世界ではなかった。
しばらく家で考えてみると、
それだった。さっき挑戦したあれのせいで
ドリームコアの中の世界に入ってしまったのだろうか?
もともと好奇心が強い私は、バッグに
必要な荷物だけ詰めて外へ出ることに
決めた。
しばらくして驚いた気持ちを落ち着かせ、外へ
出た。
1時間36分くらい歩いた気がする。
諦めかけていたが、遠くに人が見える。
私は走って行った。
「あなたがその方みたいですね」
「え?」
「説明したいことがたくさんあります」
会話してみると、彼の名前はテサン? らしい。かなりいい人みたいだ。
なんとこの世界の中では、誰かひとりが
入ってきて初めて、ひとりが出られるのだという。
でも二人とも出ないことにしたが、
自分の友達が突然、何も言わずに
出ていったそうだ。かわいそうだった。この世界は
空腹も、痛みも感じないらしい。
テサンさんは、ここにもう1か月いると言っていた。
テサンさんに、私が入ることができた方法を
教えると、これは短期間だけ入れる方法だから、今すぐ方法さえ分かれば出られると言った。
方法を尋ねると、条件があると言った。
たった1週間だけ自分と一緒に暮らしてくれればいいと
言った。疑いがなかったわけではないけれど、何もしないよりはましだと思った。
私はテサンとため口を使うようになり、
3日間たくさん話してみると
彼も普通の会社員みたいだった。
「君はどうして入ったんだ?」
「友達が」
「え?」
「友達のせいで」
話を聞くと、彼はドリームコアの中に
入りたくなかったのに、友達のせいで無理やり
入れられたのだという。話を聞くほど、ますますかわいそうだった。
1週間目の日、テサンは私に
本当に方法を教えてくれた。
ひとりは寂しくないのかと聞いてみたが、
大丈夫だと言う。理由は分からない。
1週間、会社にも行かず本当に楽だった。
この世界は本当に不思議だと思う。
テサンが教えてくれた方法のとおりにすると、本当に
家に戻ることができた。これももう
1年が経とうとしている話だけど、あのときの
ドリームコアの中で信じられないほど
真っ青で、雲がきれいだった空と、1日に
1回は見えた流れ星が忘れられない。今でもたまに彼のことを思い出す。
テサンは元気にしているのだろうか。
ときどきテサンが恋しくなり、会社に行っていると出てきたのが無駄だったと思うこともあるけれど、私は現実のほうが好きなようだ。
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