静寂が流れた。
オーディオが途切れるのをひどく気まずがるウンハク先輩は、ぺらぺらとしゃべる。
ウンハク「ここに来たことある? うちの学校の子たち、よく来るんだけど」
ウンハク「なんでこの学科に来ることになったの?」
ウンハク「このドラマ、面白かったよ」
次々と質問して話す先輩に、我を忘れて会話した。
こんな会話は負担だったのに、先輩との会話はただただ幸せなだけだった。
料理が出てきて、ウンハク先輩が食べると目を丸くした。
ウンハク「わあ、なんでうちの学校のグルメ店って言われるのか分かる。」
一口食べてみると、本当においしかった。

ウンハク「ねえ、ヨジュ、口に…」
ウンハク先輩が自分の口元を指さしながら言った。
食べているうちに、口のあたりにソースがついたみたいだ。
汚く見えたら恥ずかしくてすばやくティッシュを取り出した。
でもソースが正確にどこについたのか分からず、あたふたした。
ウンハク「え、あ、そこじゃなくて、え…」
ウンハク先輩がティッシュを取り、顔を拭いてくれた。
近づいてきて、先輩との距離は数寸もなかった。
顔が一瞬で熱くなった。
ウンハク「ん…あ、えっと…見つけられないみたいだったから..」
ヨジュ「は.. はい」
戸惑って目を合わせることはできなかったけれど、少し赤くなった先輩の耳は見えた。
この世に私たち二人しかいないみたいだった。これから先の展開は予想もできないまま。
??「あ! ウンハガ!」
ウンハク「チェリン姉さん?」
チェリン「や〜 ご飯食べに来たの?」
ウンハク「うん、知り合いの後輩が手伝ってくれたことがあって、ご飯をおごるって」
知り合いの後輩..
チェリン「お〜、キム・ウンハク先輩なんだ」
ウンハク「でも一人で食べに来たの?」
チェリン「ああ」
ウンハク「席もないし、うちのテーブルに座る?」
ウンハク「大丈夫だよね、ヨジュ?」
もともと二人で食べるつもりだったんじゃないか。
でもここで嫌だとも言いにくい。
ヨジュ「はいㅎㅎ..」
チェリン「ありがとー」
チェリン先輩とウンハク先輩はとても親しそうだった。
チェリン先輩とウンハク先輩は、私には絶対に知ることのできない昔話をしていた。
そのせいで会話に参加することすらできなかった。
でもチェリン先輩は本当に素敵な人だった。
バイトと学業を両立しながら首席だという。しかも見た目もあまりにも美しかった。
私にも親切にしてくださった。
誰からも好かれそうな。そんな人。
私は惨めになった。
ウンハク先輩のそばにあんな人までいるのに、私なんかがどうしてウンハク先輩に好かれるんだろう?
食事を終えて、ウンハク先輩が送っていくと言ったけど、私は近いからチェリン先輩を送ってきてと言った。
