[txt短編まとめ💡]

紙飛行機-ヨンジュン





紙飛行機。
それが私たちの縁の始まりだった。


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8歳の夏。

いつものように庭で一人、時間を過ごしていたら
塀の向こうから何かがぽとりと落ちてきた。


くしゃくしゃで不器用に折られた紙飛行機。

そして続いて、澄んだはっきりしたチャイムの音が鳴り響いた。


ピンポーン-


ドアを開けると見えたのは、私と同い年くらいに見える男の子。

その子は私の手にある紙飛行機を指さして言った。




「それ、僕のなんだけど。」

「あ... ここ。」



飛行機を渡すと、君はぱっと笑って、うちの向かいの家を
指さした。




「僕、今回あの家に引っ越してきたチェ・ヨンジュン。
君の名前は?」

「....ハン・ヨジュ。」

「名前、かわいい! 仲良くしよう。」




あの日から毎日、私たちは午後6時に紙飛行機をやり取りした。

『ヨジュへ』と書かれた飛行機を開くと
ぎこちない字で書かれた優しい言葉がぎっしり詰まっていた。


そうして私たちの時間は少しずつ積み重なっていった。


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18歳の夏。


時が流れ、いつの間にか私たちは高校2年生になっていた。

それでも君は変わらなかった。

毎回授業中にポストイットで飛行機を折って
私の席へ飛ばしてきた。



ポストイットには

_ヨジュ、今日も学校終わって遊ぶ?

_休み時間に一緒に売店行こう


こんな大したことない言葉ばかりで
そのせいで先生にたくさん怒られもしたけど、なぜか嫌いではなかった。







でも..


そんな君が、嘘みたいに事故に遭って逝ってしまった。

普段から星を羨んでいた君だった。

「星は.. じっとしていても輝いてるじゃん。うらやましい。」


なのに、本当に星になってしまうなんて、誰が思っただろう。

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会いたい。

その顔も、声も
紙飛行機も。

全部が、すごく恋しい。

何年も経ったのに、あまりにも恋しい。



_チェ・ヨンジュン、会いたい。

君とは違って、今ではかなり慣れた手つきで折った紙飛行機を 
空へ向かって飛ばしてみる。

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