僕たちは一線を越えないことにした(シーズン2)
23話。告白

sophie97
2026.09.04閲覧数 37
私はフンジさんが帰ったあと、
目を開けたまま夜を明かした。
土曜日だったけれど
作業をするために朝早くカフェへ向かった。
しばらく作業に没頭していると
誰かがドアをノックした。
『誰だろう?』
ドアの前に誰かが立っていた。
後ろ姿しか見えない見知らぬ男。
ドアを開けてみると
ウジンさんだった。
「ウジンさん! 土曜日にどうされたんですか?」
「事務所に置いてきたものがあって取りに来たついでに
カフェに明かりがついていたので
もしかしてと思って来ました。
少し入ってもいいですか?」
「はい。もちろんです。
お入りください。
今日は用事があって外に出てきたんです」
「コーヒーを一杯淹れましょうか?」
「いいんですか?
お休みの日なのに……」
「大したことでもないですよ。
常連さんにそれくらいもして差し上げられないんですか。
座ってください」
私は彼の好きな豆でアメリカーノを淹れ
彼が座ったテーブルの上に置いた。
「今日はやることが多いんですか?」
「もうほとんど終わりました。
昨日寝られなくて、早くから来てやってたんです」
「そういえば、少しお疲れのように見えます」
「そうですか?」
「この前、夕飯を食べに行った日も慌ただしく出ていかれて……
もしかして最近、何かあったんですか?」
「あ……それは……」
「話しづらければ、話さなくてもいいですよ。
その代わり、今日は私と風に当たりに行きませんか?」
「風に当たる?」
「はい。コーヒーを一杯持って漢江公園に行って、風に当たってきましょう」
「……そうしましょうか。それじゃ」
私たちはコーヒーを持って彼の車に乗り
漢江公園へ向かった。
土曜の午後
のんびり週末を楽しんでいる人たちが多かった。
人々を見ていると
フンジさんと授業の初めに漢江公園へ来て
チキンを頼んで食べたのを思い出した。
『あの時に戻りたい……』
しばらく歩くと
ウジンさんが言った。
「少し座りましょうか?」
「あ……はい」
ウジンさんはしばらくためらってから
言葉を続けた。
「ジョンアさん……気づいてましたよね?」
「え? 何を……?」
「私がジョンアさんに気があるって……
分かってますよね?」
「あ……本当に?」
「気づいてなかったんですか?」
「……そういうの、少し鈍いほうで……
すみません」
「あ……気づいてなかったんだ……
一緒に公演も見たりしたから
ジョンアさんも私に
ある程度好意があるのかと思ってました」
「はい……」
「じゃあ……今わかったなら
もう率直に言います。
私と付き合ってみませんか?」
私は予想外の彼の告白に
戸惑った。
「あ……ウジンさん……
実は……
好きな人がいます」
「え? 彼氏がいたんですか?」
「彼氏とは別れたんですが……
私、まだその人のことがすごく好きなんです。
だから……勇気を出して、もう一度告白してみようと思って」
「あ……その人……
羨ましいです。
こんなふうに彼女が忘れられなくて
先に告白までしてくれて……」
彼はしばらくためらってから
言葉を続けた。
「じゃあ……もしその人とうまくいかなかったら
私にもチャンスをください」
私はウジンさんを見つめながら
少し笑って言った。
「あの人も……
私のことをすごく好きです」
私はフンジさんが私の気持ちを
受け止めてくれる自信があった……
「え……なんで……フンジさんが……」 <24話の中から>